アラスカクルーズでは氷河やフィヨルドといった絶景、クジラやイルカといった海の上でしか出会えない野生の哺乳動物の観察といった大自然の営みを楽しむことができます。ベストシーズンは6月から9月。世界中から大勢の観光客が訪れます。今回紹介するアラスカクルーズの寄港地はシトカです。
シトカの魅力
シトカはアラスカ州のアレキサンダー諸島バラノフ島西岸に位置している漁業が盛んな町です。町のメインストリートでは教会をはじめとする歴史ある建造物や、土産物店やレストランなどが建ち並んでいます。町の名前は先住民のトリンギット族の「海のほとりの人々」という言葉に由来しています。18世紀にロシアによって植民地化され、ロシア統治時代のアラスカの首都でした。いまでもロシアの影響を伺わせる建造物が残っています。
シトカのおすすめ観光スポット
聖ミカエル正教大聖堂
ロシアの統治下にあった1848年に建設された木造のロシア正教の教会です。屋根に見られる玉ねぎ型のドームはロシア正教の教会の大きな特徴です。ロシアの代表的な歴史的建造物でアメリカの国指定歴史的建造物の指定を受けています。
シェルダン・ジャクソン博物館
アラスカの生活環境向上や教育制度の整備など近代化に尽くした牧師のシェルダン・ジャクソンによって1888年に建てられた博物館です。トリンギット族の文化に関するさまざま展示されていてアラスカ先住民文化を発信する施設としても重要な役割を果たしています。
アラスカ猛禽センター
アラスカ猛禽センターはアラスカ各地から持ち込まれた病気や怪我をしたワシ、タカ、ハヤブサ、フクロウなど猛禽類をリハビリしながら自然に返していく施設です。センターはトンガス国有林の境界にあるインディアン川沿いにあり、17エーカーの広さを誇ります。
シトカ国立歴史公園
公園内には先住民トリンギット族の遺産ともいえる、数々のトーテムポールが残されています。かつてトリンギット族がロシア人に抵抗して戦った砦を保存したものです。
アラスカならではの雄大な自然に加えて先住民グリンギット族の文化的影響とロシア統治下の影響を今に伝える歴史・文化も楽しめます。