今や世界に発信する日本の顔とも言える「アニメ」
モデルや舞台となった地は、わざわざ外国人が訪れ“聖地巡礼”と呼ばれます。
そんな我が国を代表する文化であるアニメの中から、選りすぐりの乗り物をご紹介していきます。
第1弾は「狙った獲物は逃がさない」
トレードマークのもみあげとジャケットでおなじみの『ルパン三世』です。
ルパン三世の代名詞『ベンツSSK』
2015年に放送されたテレビシリーズ第4弾。ジャケットのカラーは4代目の青。
2015年には30年ぶりにテレビシリーズが復活し、ジャケットのカラーを4代目の青に替え、オールドファンだけでなく、世代を超えて新たなファンを増やし続けています。
『ルパン三世』ですが、実は2017年の8月、『週刊漫画アクション』で連載が始まってから、生誕50周年を迎えます。
そんなルパン三世シリーズの中で代名詞の乗り物といえば
『メルセデス・ベンツSSK』
みなさんも一度はご覧になったことがあるのでは?
初代ルパンから登場した実際にある車で、1928年(昭和3年)にベンツ社から発売されました。
「SSK」は「スーパー・スポーツ・クルス」の略。
スーパーチャージ付きで、戦前では右に出るものがいなかったといわれる200馬力のモンスター車です。
ルパンはこれを改造し、さらに500馬力までパワーアップさせました。
実際の車には、アニメで登場する黄色と赤のカラー以外に、ピンクのバージョンも発売されたようです。
ただ、SSKはもともと生産台数も少なく、幻の車と呼ばれています。
2004年にイギリスで行われたオーディションで、なんと日本円にして約7億5千万円で落札されました。
ルパンマニアの中では「どうしても乗ってみたい」という声が多く、1987年に光岡自動車からレプリカモデルの『BUBUクラシックSSK』が限定200台で発売されています。
現在でもオークション等で出回っており、本物に比べて低価格の200万円前後で取引されています。
購入されたファンは、これを黄色や赤にカラーチェンジして、ルパン気分を満喫してはいかがでしょうか?
ルパン三世 ベンツSSKの動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=wokg8088pkk
今も世界中で大人気『フィアット500』
続いてはベンツSSKと人気を二分するイタリアの『フィアット500』
2015年最新テレビシリーズでも、青ジャケットのルパンが、この愛車でイタリアの街を疾走しました。
実際のパワーはわずか20馬力、最高時速90キロの小型車です。
ルパンはターボエンジンを付けるなど改造していますが、泥棒稼業のイメージそのままで、小回りがきくすばしっこさでコミカルなシーンを演出しています。
引用:https://ancar.jp/channel/articles-115一説によると『ルパン三世』の作画監督である大塚康生氏の実際の愛車であったことから、この車の起用が採用されたとか。
イタリアで初代フィアットが発売されたのは1936年、この時は2人乗りの超コンパクトカーでした。
1953年の映画『ローマの休日』でも登場しますが、フィアットの人気が日本で爆発したのは、1979年公開の映画『ルパン三世 カリオストロの城』
宮崎駿の映画初監督作品としても知られ、今でもカルト的な人気を誇ります。
写真のバニライエローの2代目フィアット500のカーチェイス・シーンはあまりにも有名。
世界中にもファンが多い車種なので、現在でも製造が行われ、モデルチェンジを重ねています。
日本でもルパン三世モデルが何度も発売されるうえに、本国イタリアでもいまだ、この2代目フィアットは人気車種。
排ガス規制が行われる現在でも通称”フィアット保護法“と呼ばれる法律まであり、市街を走ることが許可されています。
『フィアット500日本公式サイト』http://www.fiat-auto.co.jp/500/