トロッコ列車「奥出雲おろち号」 山あいを走り抜ける列車旅 |【ノリッポ】移動こそ旅の醍醐味!一歩先ゆく旅行の移動手段メディア

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トロッコ列車「奥出雲おろち号」 秘境を走り抜ける絶景旅

投稿日:2019/10/16 更新日:

出雲神話のヤマタノオロチゆかりの斐伊川に沿って中国山地に向かうJR木次線を走るトロッコ列車「奥出雲おろち号」。ガラスや壁のない、大きく解放された窓からはさわやかな風が通り抜け、豊かな自然をあますことなく眺めることができます。ローカル線を走る青と白と星で彩られたトロッコ列車について記事で紹介します。

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トロッコ列車「奥出雲おろち号」

トロッコ列車「奥出雲おろち号」は木次駅~備後落合駅間を1日1往復運転しています。運転期間は4月から11月までの 金・土・日・祝日に運行します。ゴールデンウィーク、夏休み、紅葉期間は平日も運行されます。2019年は10月18日から11月24日まで毎日運行されます。発着時刻は木次(10:07発)→備後落合(12:36着)、備後落合(12:57発)→木次(15:57着)です。出雲市駅から片道延長運転を実施する日があって、その時は出雲(8:45発)→備後落合(12:36着)です。全区間全席指定、指定席券は全国の駅のみどりの窓口で買うことができます。

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沿線の見どころ

「三段式スイッチバック」

スイッチバックといえば関東近郊では箱根登山鉄道。木次線は全国的にも珍しい「三段式スイッチバック」となっています。出雲坂根駅から一旦バックで折り返すように坂を登り、更に途中でもう一度折り返して、ジグザグに登っていきます。次の三井野原駅との標高差は約160mです。途中、日本最大級の二重ループ「奥出雲おろちループ」や、谷底まで約100mあるといわれる真っ赤な三井野大橋を眺めながら列車は登って行きます。紅葉の時期はまさに絶景!時を過ぎるのを忘れて美しい紅葉に魅入ることでしょう。

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名作の舞台になった亀嵩駅

亀嵩は松本清張原作の映画「砂の器」の舞台になった場所。駅舎の中に扇屋という蕎麦屋では出雲そばを食べることができます。亀嵩温泉医薬の神として信仰を集める由緒ある神社、湯野神社はテレビドラマ「砂の器」のロケ地にもなりました。湯野神社参道入り口に松本清張直筆の記念碑があります。やはり「砂の器」の舞台になった玉作の神が宿る山として「出雲国風土記」に登場する玉峰山山麓の温泉、「亀嵩温泉 玉峯山荘」もおすすめです。

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中国山地は過疎化が進み、乗降客も少ない木次線も廃止されるのではと取りざたされることがあります。出雲神話のゆかりの地としてどこか神秘的な雰囲気を持つ雄大な自然は観光客を楽しませてくれます。また「三段式スイッチバック」は鉄道ファン垂涎のスポット。それだけではなく、沿線に住む人々にとってはかけがえのない生活の足。出雲市や松江市からも日帰りが十分可能なトロッコ列車。ぜひ乗車してマイナスイオンをいっぱいを浴びてフルチャージしてはいかがですか。

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ホテル、外資系航空会社勤務を経て、個人旅行に特化した旅行会社で企画を担当、お客様の希望に応じた「オーダーメイドの旅」の企画・提案に携わり、ヨーロッパ各地の音楽祭、オペラ・クラシック公演鑑賞、音楽家ゆかりの地巡りなど音楽旅行を中心に手掛ける。現在は「日本再発見」をテーマに西日本を中心に各地に残る歴史・文化遺産の魅力を発信している。過去に手掛けた旅行は1000件以上。奈良大学文学部文化財歴史学科卒業。博物館学芸員資格。日本考古学協会賛助会員。2020年度「吉野アンバサダー」。大分県生まれ、福岡市育ち。

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