アルザス地方の中心の街
ヨーロッパのリバークルーズでよく寄港地に入っているのがドイツとスイスの国境にも程近いアルザス地方の街、ストラスブール。どこかドイツの雰囲気も感じさせる街はフランスとドイツの間で帰属が変遷してきました。「最後の授業」というドーデの小説を読んだことがある人もいるかと思います。結果、ラテン文化とゲルマン文化が融合した木骨組みの民家など伝統的な古い街並みが旧市街や運河沿いに並んでいます。そんなストラスブールの魅力を紹介していきます。
ストラスブールのグランド・ィル
イル川の中洲にある旧市街は「ストラスブールのグランド・イル」として1988年に世界遺産に登録されました。イル川からフォー・ロンパールの運河まで開けた一帯が世界遺産に登録されています。中州と島の外部とは21の橋や歩道橋で結ばれている。旧市街の中には中世期の建造物がたくさん残されています。特にノートル・ダム大聖堂はその大きさで見ごたえもたっぷりです。。大聖堂塔の頂上には町を見下ろすように一本尖塔が空に向かって伸びています。その他にもつの古い教会やノートルダム大聖堂美術館、ロアン宮といった見どころがあります。
プティット・フランス
まるで絵を見ているかのような美しい地区、プティット・フランス。水辺の地区であるプティット・フランスには16世紀から17世紀に建てられた木組みの家々が現在も残っています。プティット・フランスの名前は中世にこの地に天然痘に罹った兵士の為の病院を建てたフランス国王フランソワ1世に由来します。お洒落なレストランやカフェも建ち並ぶこの地区で美しい街並みを眺めながらのんびりひと時を過ごしてもいいかもしれません。
フランス最古のクリスマス市
ストラスブールが最も華やぐのが12月のクリスマスマーケット。この町のクリスマスマーケットは1570年に起源を遡ります。ドイツなどのクリスマスマーケットが12月24日のクリスマスイブで終わってしまいますが。ストラスブールは年末までマーケットが開かれています。街全体が幻想的で華やかな独特の雰囲気に包まれて夕方になると街路がクリスマスカラーに輝きます。建物や店のショーウィンドーにも可愛らしい装飾が施されて、史跡はライトアップが行われます。教会からは讃美歌が聞こえてきて日常を忘れたひと時を過ごすことができます。市内には100以上の出店が立ち並びクリスマスツリーを飾るリースやクレッシュ、アルザスの伝統工芸品や名産品などが並びます。またホットワインやドーナツ、アルザスの銘菓も食べることができます。