大阪・梅田はJRをはじめ、阪急電鉄、阪神電鉄、大阪市営地下鉄が乗り入れている関西の一大ターミナル。グランフロント大阪、阪急梅田店、大丸梅田店、ルクアといった商業施設も集まっています。そんな梅田は各地へ向かう旅行会社のバスツアーの発着地。バスツアーは季節に応じた話題の絶景スポットや、グルメや温泉ほか、旅の旬を熟知している旅行会社の「こだわり」が詰まった魅力的な商品がいっぱい。ここでは梅田を発着する宿泊付きのバスツアーについて紹介します。
宿泊付き バスツアーの魅力
まず最初に「宿泊付きバスツアー」の魅力について。その大きな魅力は何といっても移動が楽ということではないでしょうか。公共交通機関ではアクセスが不便な場所でも「バスツアー」なら直行することができます。またマイカーで行く場合、カーナビが普及しているとはいえ、慣れない道の運転でありがちなのが道迷い。道に迷って、大幅に時間をロスすることも少なくないです。道路事情にも精通した「運転のプロ」が運転する「バスツアー」ならそんな心配もありません。また自分で運転しなくてもいいので、日本酒やワインといったアルコールも飲むことができます。また、人気のスポットなどは入場を待つ人の列で時間がかかることもあります。あらかじめコースが設定されている「宿泊付きバスツアー」なら「入場予約」がされていて、スムーズに入場できるといったこともあります。
宿泊付き バスツアー 梅田発 人気のテーマ
では梅田発の宿泊付きバスツアーはどんな内容のツアーを楽しむことができるのでしょうか。梅田発の宿泊付きバスツアーで人気のテーマを紹介します。
旬の味覚満載!グルメツアー
梅田発の宿泊付きバスツアーではブランド牛のステーキや、カニやフグ、アワビといった目の前の海でとれた新鮮な海の幸、ケーキからメロンをはじめとした各種フルーツ盛り合わせといったスイーツや地域の人々に長年愛され、親しまれ、そして外からやって来た人たちも魅了するご当地グルメ、伝統的な郷土料理など様々なグルメを楽しむことができます。特に「食べ放題」のツアーではその地域自慢の海の幸やご当地の名産品など、美味しいものを思う存分満喫できて食欲を満たしてくれます。冬の味覚といえばカニ。梅田発の宿泊付きのバスツアーでは日本海沿岸のカニの産地でブランドガニを余すところなく堪能できるコースもあります。
季節のフルーツ狩り
東京発の宿泊付きバスツアーではフルーツ狩りも人気。毎年1月から5月を中心とした「イチゴ狩り」、6月の終わりから8月の終わり頃にかけての「桃狩り」、8月から10月にかけての「ぶどう狩り」、8月中旬から10月下旬にかけての「梨狩り」、9月から11月にかけての「りんご狩り」、10月の半ばから1月の終わり頃までの「みかん狩り」といった農園で季節のフルーツを自分たちで収穫できるツアーです。同じ果物でも時期によって収穫できる品種が異なっていて、異なる品種の味覚を味わうこともできます。収穫した果物は持ち帰って家で食べることもできますが、その場で食べることもできます。
季節の花・紅葉
日本には春夏秋冬の四季があり、それぞれの季節が自然の風景を彩り、美しい景観を楽しませてくれます。梅や桜、芝桜、バラ、菜の花、ネモフィラ、チューリップ、あじさい、ラベンダー、ひまわり、コスモスといった春から秋にかけての花々、そしてイチョウや楓の紅葉など色彩豊かな自然の風景を眺めながら日常を忘れたひと時を過ごすことができます。梅田発の宿泊付きバスツアーではその土地の観光スポットや日帰り温泉とあわせてコースが組まれています。お花の名所は公共交通機関でのアクセスがあまり良くないところも多く、「バスツアー」ならではのメリットも活きてきます。
温泉・スパ
宿泊付きのバスツアーでは温泉地にある温泉旅館に宿泊するコースが多いです。自然に囲まれた温泉地でのんびりと温泉に浸かって、その土地ならではの料理に舌鼓を打つといった内容が多いです。奥飛騨温泉郷、下呂温泉、加賀温泉郷などの温泉地に宿泊します。
四季折々の自然景観
宿泊付きのバスツアーでは「インスタ映え」しそうなきれいな景色を楽しめる絶景スポットを訪ねるコースもたくさんあります。展望台や展望デッキを訪ねて、自然によって育まれた神秘的でダイナミックな風景を堪能して、日常を忘れたひと時を過ごすことができます。絶景スポットまではロープウェーやケーブルカーなどに乗って移動することもあります。美しい景観を楽しみながら「空中散歩」も楽しめるコースもあります。
宿泊付き バスツアー 梅田発 人気の目的地 10選
立山・黒部アルペンルート
立山黒部アルペンルートは、富山県立山町の立山駅と長野県大町市の扇沢駅とを結ぶ山岳観光ルートです。立山連峰の景観を望む立山ロープウェイ、全線地下式のケーブルカー、黒部ダム建設に用いられたトンネルを通るトロリーバス、国内一の堤高を持つ黒部ダムの堰堤上の徒歩での移動など、雲上に広がる立山黒部の雄大な景観と四季折々の自然を楽しみながらさまざまな乗り物を乗り継いで移動します。見どころ尽きない立山黒部アルペンルートの中で特に人気の高いスポットは次の3か所。
室堂
室堂は標高2,450mに位置している立山黒部アルペンルートの中心地です。目の前には剱岳、立山三山をはじめとする3,000m級の雄大な山々を一望することができます。立山火山の火山湖である「みくりが池」、火山活動を目の当たりにすることができる「地獄谷」を見ることが出来ます。立山室堂は日本最古の山小屋といわれています。1980年代までは実際に山小屋として使用されていました。解体修理の際の発掘調査で12世紀の宗教的な遺物が発見され、更に15世紀頃に建てられた建物の礎石も確認されています。古くから僧侶や修験者による宗教活動と思われます。特に「大谷」は世界有数の豪雪地帯。その深さは20mを超えることもあります。ここを通る雪を除雪してできる雪の壁の区間が有名な「雪の大谷」。アルペンルート全線開通直後の4月中旬~6月中旬にかけて開催される「立山黒部・雪の大谷フェスティバル」ではダイナミックな雪の壁の中を歩くことができる「雪の大谷ウォーク」や「雪の回廊」など大自然の営みを感じることができるイベントが盛りだくさんです。
ラムサール条約登録地の湿原 弥陀ヶ原
弥陀ヶ原は約10万年前に立山の火山活動で噴出した多量の軽石や火山灰などで出来た立山の西斜面に広がる溶岩台地です。標高1,600mから2,000m、東西4km、南北約2kmにわたる高原です。中央部には高山植物の草原や湿地帯が分布していて大日平や称名滝とともに2012年にラムサール条約に登録されました。11月から翌年7月ごろまで雪に覆われています。秋の紅葉の時期には赤や黄色の絵葉書のような美しい景色を楽しむことができます。
日本一の高さのダム 黒部ダム
通称「くろよん」と呼ばれる黒部ダム。昭和31年(1956)着工して7年の歳月と建設当時の費用で総工費513億円をかけて完成しました。一番の見どころは高さ186m、長さ492 mの堤から行われる放水。毎秒10トン以上の水が日本一の高さから噴き上げる光景は迫力満点。晴れた日には水しぶきに光が乱反射して、キラキラした虹を見ることもできます。特に外階段の最終地点にある展望広場「レインボーテラス」では、放水の勢いによって風が噴き上がる、ミストシャワーを体感することができます。黒部湖遊覧船「ガルベ」は30分かけて黒部湖を一周。目の前に迫る北アルプスを見あげながら、雄大に広がる黒部の大自然を気軽に満喫することができます。黒部ダムレストハウスの「黒部ダムカレー」はエメラルドグリーンの黒部湖をイメージした緑色のルーが特徴。色合いを出すため、「ほうれん草ペースト」を使用しています。
世界遺産・白川郷
白川郷は、現在の岐阜県大野郡白川村荻町地区を指す地域の古い地名。白川郷と五箇山にある3集落(荻町・菅沼・相倉)が「白川郷と五箇山の合掌造り集落」として1995年に世界遺産登録されました。集落は山ひだが険しい地域となっており、その急斜面地の間を縫うように庄川が流れ、その流域に集落が形成されています。この地域は日本有数の豪雪地帯で、冬季は周囲との交通が遮断されていました。現在、3集落で合わせて88棟の合掌造りの家屋が残ります。合掌造りは、釘を1本も使うことなく、2本の材木を逆V字に組み合わせて作る家屋です。雪が滑り落ちるように茅葺き屋根は60度もの急勾配になっています。一軒に20~30人もの大家族が住み、屋根裏の2~3層は、養蚕の作業場となっています。日本の原風景である農村と人々の営みを感じることができます。
飛騨の小京都・高山
高山は江戸時代の歴史と伝統が今も息づく町。国選定重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「古い町並み」は商人町として発達した上町、下町の三筋の町並み。出格子が連なる軒下には用水が流れていて、造り酒屋には看板ともいわれる杉の葉を玉にした「酒ばやし」が下がり町家の大戸や、老舗ののれんが連なっています。郷土料理が味わえる飲食店をはじめ、味噌や伝統的工芸品、民芸品、駄菓子など買い物スポットが建ち並んでいます。「陣屋前朝市」と「宮川朝市」では民芸品や新鮮な野菜や果物などを買い求めることができます。国指定史跡の「高山陣屋」は日本で唯一主要建物が現存する代官・郡代役所です。
上高地
長日本を代表する山岳リゾート。手つかずの自然が多く残り、国の「特別名勝」ならびに「特別天然記念物」に指定されています。雄大な穂高連峰の眺望を間近に望眺めることができて、様々な滞在スタイルで自然を満喫することができます。一年を通して平均気温が低く、真夏でも平均気温は20度以下。東京や大阪の気温と比べ、涼しく快適に過ごせます。上高地にはマイカーの乗り入れが規制されていて、松本市方面からは「沢渡(さわんど)駐車場」、高山市方面からは「あかんだな駐車場」に車を停めてバスかタクシーで入ります。上高地の中でも人気のスポットは次の5箇所です。
大正池
大正4(1915)年の焼岳の噴火によって梓川がせき止められてできた池です。深いエメラルド色の水をたたえた池の中に木々が立ち枯れ、神秘的な雰囲気が漂っています。
明神池
明神池は広大な「一之池」と庭園のような「二之池」からなります。池のほとりには穂高神社奥宮が鎮座していて、神聖な空気が漂うパワースポットとしても人気です。湧き水でできているため水が澄みわたり、夏は青空と緑をくっきり映します。
河童橋
河童橋は上高地のシンボル。大正池と明神池の中間地点に架かっています。梓川に架かる吊り橋の向こうに穂高連峰を一望する絶好の撮影ポイントです。
田代池
田代池は田代橋と大正池をつなぐ上高地自然研究路の中ほどにあります。林の中の湿原に、ところどころが浅い水面が見え隠れしていています。
岳沢湿原
明神池に行く梓川右岸道の途中にある美しい場所です。木道やウッドデッキなどが整備されており、六百山や湧き水など自然を満喫できます。
美ヶ原高原
美ヶ原高原は古くから広大な高原の景勝地として古くから知られています。標高2000mの高原台地で、付近に高い山がなく、360度の大パノラマを楽しむことができます。北・中央・南の3つのアルプスに八ヶ岳、天気が良ければ遠くに富士山も見えます。空気が澄んでいるので、天体観測にも最適。夜は満天の星空を楽しむことができます。高山植物の宝庫でもあり、特に、6月下旬から7月上旬に咲き誇るレンゲツツジが有名です。美ヶ原高原美術館は約4万坪の草原に350点の現代彫刻が常設展示されている野外彫刻美術館です。
大井川鉄道
南アルプスあぷとライン
千頭~井川間を走る「南アルプスあぷとライン」の正式名称は大井川鐵道井川線。現在日本でこのアプト式列車に乗ることができるのは、大井川鐵道の南アルプスあぷとラインだけです。もともとは大井川水系のダム建設のために作られた歴史を持ち、今は奥大井の観光列車として運行、四季折々の奥大井の渓谷美を楽しむことができます。アプト式とは、カール・ロマン・アプトが発明した、急勾配を上るための鉄道システム(ラック式鉄道)の一種です。ラック式鉄道は19世紀半ばごろからからスイス・アメリカで実用されはじめ、世界に広まりました。日本で有名なのはスイスのゴルナーグラート鉄道。ツェルマットの麓駅からマッターホルン展望台へ向かう山岳鉄道です。
大井川鐡道本線 SL
大井川鐡道本線の運行区間は金谷~千頭間。日本各地でSLが運行されていますが、ほぼ大半が季節運行になっていて、週末や祝日のみ運行となっています。大井川鉄道本線では4両のSLを保有していて、なんと年間300日以上、SLの運行が行われています。客車は昭和10~20年代に製造されたもので、木の座席や白熱灯や古い扇風機など、昭和の雰囲気がそのまま残っています。懐かしい鉄道旅を感じることができます。SL車内では専務車掌のSLおじさんやSLおばさんがSLの紹介や車窓からの見どころなど旅の案内をしてくれて、ハーモニカ演奏をしてくれるなど、旅を盛り上げてくれます。
夢の吊り橋
「夢の吊橋」は静岡県榛原郡川根本町の大間ダム湖に架けられた吊り橋です。目を奪われるほど青く澄んだダム湖に架かる全長約90mの美しい吊り橋は橋の真ん中でお祈りをすると恋愛成就するといわれていて、恋愛成就のパワースポットとしても人気上昇中です。美しい水の色は「チンダル現象」という水の微粒子が反射して起こる化学現象によるもので、水の透明度がとても高いことの象徴。エメラルドグリーンやコバルトブルーなど天候や光の当たり具合で様々な青色を魅せてくれます。「死ぬまでに1度は渡ってみたい世界の徒歩吊り橋10選」に選ばれたこともある、「インスタ映え」間違いなしのフォトジェニックなスポット。また寸又峡は「21世紀に残したい日本の自然百選」「新日本観光百選」に選ばれた日本有数の景勝地です。寸又峡温泉街から夢の吊り橋までは「寸又峡プロムナード」として一周約90分の道のりを楽しめる散策路となっています。森林鉄道のトロッコが走っていた飛龍橋、南アルプスの深い渓谷と緑の宝庫である尾崎坂展望台など四季折々の自然景観を楽しむことができます。
郡上八幡
夏の「郡上おどり」で有名な郡上八幡。八幡山にそびえる日本最古の木造再建天守が見どころの郡上八幡城を中心に、国の重要伝統的建造物保存地区い指定されているノスタルジックな城下町の水路が町中に張り巡らされている古い町並みは「奥美濃の小京都」と呼ばれています。長良川の上流にあり、全国でも有数の水がきれいな町として知られていて、室町時代の連歌師・宗祇ゆかりの「宗祇水」は昭和60年選定の「日本名水百選」。町中に水にちなんだ観光スポットが点在しています。
日本三景 宮島
宮島は古代から島全体が自然崇拝の対象であったといわれています。厳島神社の影響力や瀬戸内海の海上交通の拠点としての重要性から中世以降、歴史の表舞台に取り上げられてきました。江戸時代以降は多くの参拝客が訪れて日本を代表する観光地として栄えました。「養父崎の神鴉」、「龍灯」、「神馬」、「弥山の松明」、「弥山の拍子木」、「みさき」、「雪の跡」の「宮島の七不思議」や「二位尼伝説」など多くの伝承や伝説が語り継がれています。また秋は紅葉も楽しめる紅葉の見どころでもあります。
世界遺産 厳島神社
宮島の観光の中心となるのが厳島神社。厳島神社は推古天皇元年(593)に佐伯鞍職によって創建されたと伝えられています。名前の由来ですが「いつき島にまつれる神」という意味から、「伊都伎島(いつきしま)神」、「厳嶋神社」等と呼ばれ、現在の「嚴島神社」に至っています。島全体が神の島として崇められていたので、陸地では畏れ多いと潮の満ち引きする海上に社が建てられました。平清盛が久安2年(1146)に安芸守に任官されると平家の守護神としてこの神社を崇拝しました。その後、平家一門の権力が増大するにつれて神社に対する崇拝の度合いも強まって、寝殿造りの現在の社殿に造営しました。国宝、重要文化財に指定されている建造物は17棟3基、美術工芸55点など約260点にも上り、東廻廊45間、西廻廊62間に及びます。本社の他に客神社・朝座屋・祓殿・高舞台・平舞台・左右門客神社・火焼前・大国神社・天神社・能舞台・反橋・長橋・揚水橋・内侍橋の建物構造群から成っています。
宿泊付きのバスツアーは家族連れ、夫婦、カップル、友達同士、一人旅それぞれが楽しむことができます。申し込みも出発日近くまで受け付けていることが多いのも魅力。「急に休みが取れた」「今度の休みはどこかに出かけたい」というときは宿泊付きのバスツアーに参加してみてはいかがでしょうか。