夏は自然を思いっきり楽しむことができます。「北の大地」北海道では清涼な空気の下、雄大な自然を目いっぱい満喫することができます。広大な北海道の中で、特に夏の旅行におすすめのエリアと観光スポットを紹介します。
目次
富良野・美瑛エリア
ラベンダーでおなじみの富良野・美瑛エリア。雄大の大自然の中でラベンダーを中心に色とりどりの花々を楽しむことができます。
ファーム富田
富良野のラベンダーといえば真っ先の思い浮かぶのが「ファーム富田」。ラベンダー以外にもカスミソウ、赤のポピー、ピンクのコマチソウ、オレンジのカリフォルニアポピーといった花を楽しめます。また春先からラベンダーの開花時期まではアイスランドポピーやオリエンタルポピー、チャイブなどが花畑を彩るなど春から秋にかけて四季折々の花々を楽しめます。ラベンダーのエッセンシャルオイルを調香する様子を間近で見ることができる「香水の舎」、ラベンダーからエッセンシャルオイルを抽出するための蒸留工場「蒸留の舎」、多彩なドライフラワーアレンjメントが楽しめる「ドライフラワーの舎」などの施設があります。
ラベンダーイースト
ファーム富田から十勝岳連峰に向かって東に4kmほど行ったところにある日本最大級のラベンダー畑です。富良野盆地の田園地帯に囲まれ、東側には迫力ある十勝岳連峰、南側には雄大な富良野西岳・芦別岳と連なる夕張山地を望むことができます。
青い池
元々は昭和63年(1988年)12月に噴火した十勝岳の堆積物による火山泥流災害を防ぐため、美瑛川本流に複建設された堰堤のひとつ。そこに流れ込んだ美瑛川が堰き止められて水が溜まってできたのが「青い池」です。なぜ青く見えるかというと白金温泉付近で合流する支流や「白ひげの滝」に含まれる硫黄などの温泉成分をはじめ、アルミニウムなどを含んだ水と美瑛川の水が混ざって生成されたコロイド粒子とと太陽の光が衝突して青い光が反射するためといわれています。無数のカラマツや白樺が立ち枯れる青い池の水面は神秘的。独特のコバルトブルーは「美瑛ブルー」と呼ばれています。
四季彩の丘
14haの広大な敷地にラベンダーやルピナス、コスモス、ヒマワリなど春から秋まで約30種類の色とりどりの花が咲き誇ります。4月下旬から10月下旬までのグリーンシーズンはトラクターバスのノロッコ号トラクターバスやカート、バギーなどで園内を周遊することができます。園内の売店も充実していて、美瑛町の新鮮な牛乳で作ったソフトクリームや、地元産のメロンを使ったメロンソフト、敷地内の農園で採れたジャガイモを使ったコロッケは人気です。また、アスパラやジャガイモ、トウモロコシなどの農産物を販売する直売所もあります。
釧路エリア
日本一の透明度 摩周湖
摩周湖は摩周火山爆発でできた周囲を300~400mほどの絶壁に囲まれたカルデラ湖です。「阿寒国立公園」の中にあり、日本で最も透明度が高い湖のひとつです。摩周湖は湖に接する河川がないことから、外部からの有機物の流入がほとんどないことが特徴です。高度成長期の真っ只中、1960年代に「霧の摩周湖」という歌がヒットしたこともあり、霧に包まれているイメージが強いです。湖畔の展望台から湖の風景を楽しんでいただけます。特に摩周湖第一展望台はカヌイヌプリ(摩周岳)、摩周湖の靨と呼ばれている中島、カムイシュが見ることができるおすすめの展望スポットです。
マリモ伝説で有名 阿寒湖
摩周湖と同じく「阿寒国立公園」にある湖です。周りを雌阿寒岳・雄阿寒岳に囲まれているこちらも火山の噴火によってできた湖です。阿寒湖と言えば特別天然記念物に指定されているマリモ。湖には遊覧船が運航されていて、船上からマリモを見ることができます。周囲約26km、湖上には4つの島が浮かんでいて、その中の一つ、チュウルイ島ではマリモの展示観察センターがあり、遊覧船でも立ち寄り場所になっています。遊覧船の乗船時間は約1時間、阿寒湖にきたらぜひ遊覧船に乗ってみてください。
ラムサール条約登録地 釧路湿原
釧路湿原は釧路川とその支流を抱く広大な湿原で、湿原の広さは日本最大といわれています。広さは面積は2万8,788ha、東京ドーム約6,000個に相当します。国の特別天然記念物に指定されているタンチョウをはじめとして、数多くの野生生物の貴重な生息地となっています。1980年6月にこの湿原の価値が国際的に認められ、日本で最初のラムサール条約登録湿地となりました。「釧路市湿原展望台」の3階からは湿原を一望することができ、2階の展示室では釧路湿原に関する様々な展示があります。遊歩道が併設されていて、自由に出入りすることができます。遊歩道の途中にあるサテライト展望台からは、釧路湿原の広大な景観を大パノラマで望めます。釧路湿原の東側にある「細岡展望台」では釧路湿原を一望することができて、蛇行する釧路川を見ることができます。湿原内を流れる釧路川をカヌーでめぐり水上から大自然を満喫するアクティビティもおすすめです。
世界自然遺産・知床エリア
オホーツク海の南端に突出している知床半島。火山活動などによって形成された標高1,500m 級山々、切り立つ海岸断崖、湿原・湖沼群などに自然によって育まれた雄大な自然景観が見どころです。クルーズやガイドウォーク、星空館策などアクティビティも充実しています。
知床五湖
知床の原生林に囲まれてたたずむ美しい5つの湖です。気軽に歩いて行けるのは「高架木道」。往復約1.6㎞で湖に映る知床連山や遙かに広がるオホーツク海など、知床五湖の魅力を気軽に体験することができます。5つの湖を一周することができる「地上遊歩道」は全周3.0㎞の大ループと全周1.6㎞の小ループがあり、5つの湖を野生の息吹を感じながら原生林を散策することができます。登録引率者が引率するツアー参加が必要になります。周りの樹林や知床連山を湖面に写しながら静寂を保っているその姿は、まさに原始の中の楽園です。
フレペの滝
この滝には川がなく知床連山に降った雪と雨が地下に浸透して、垂直に切り立った約100mの断崖の割れ目から流れ落ちています。地中の水が崖からほろほろとこぼれてオホーツク海に注ぎ込む様子から「乙女の涙」という別名が付いています。知床自然センターから遊歩道を歩いて片道20分程です。
オシンコシンの滝
「日本の滝100選」に選ばれている滝です。この滝は途中から流れが2つに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれています。滝の中ほどまで階段で上がることができて、雄大な滝しぶきを間近に見ることができます。また、滝の上にある展望台からはオホーツク海や知床連山を眺めることができます。
利尻島・礼文島
利尻島は日本の百名山でもある利尻山をはじめとする数々の魅力的な観光スポットが沢山あります。「姫沼」は原生林に囲まれた、沼に浮かぶ利尻富士が望める絶景が魅力。その景色に吸い込まれるような感覚を覚えます。日本最北の離島礼文島は「花の浮島」と呼ばれています。春になると厳しい冬を乗り越えた色とりどりの花が咲き乱れて日常を忘れた癒しのひと時を過ごすことができます。稚内から利尻島、礼文島にそれぞれフェリーが運航していて、更に利尻島~礼文島間もフェリーで結ばれています。雄大な自然に囲まれて「日本最北」の離島で澄み切った空気を思いっきり吸ってみてはいかがでしょうか。
夏の北海道 レンタカーでの移動がおすすめ
相次ぐ鉄道路線の廃止によって北海道内の鉄道での移動は大きな制約があります。車は北海道の観光には欠かせません。車だと「ドア・ツー・ドア」で移動出来て、時間に縛られないのも大きな魅力です。冬とは違って積雪や路面凍結の心配もありません。新千歳空港をはじめ、道内各空港にはレンタカーの営業所もあります。レンタカーでの移動がおすすめです。
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