北海道といえば「感動の大地」と呼ばれる雄大な大自然が魅力。世界自然遺産に登録されている知床をはじめ、富良野のラベンダー畑、ラムサール条約に登録されている釧路湿原など、訪れる人を惹きつける景観に恵まれています。広大な北海道のおすすめ観光スポットをエリア別に分けて紹介します。
札幌・札幌近郊
北海道の道庁所在地・札幌。札幌のシンボル札幌市時計台、大人気の北海道土産のお菓子「白い恋人」の製造ラインを見学したりできる白い恋人パーク、北海道開拓時代から現代のサッポロビールの歴史的資料に触れながら見学ができるサッポロビール博物館、「BOYS BE AMBITIUS(少年よ大志を抱け)」で有名な北海道開拓の父、クラーク博士像が建つ羊ヶ丘展望台、冬の「札幌雪祭り」のメイン会場大通公園、札幌の中心・大通からすぐの市民の台所二条市場などが見どころです。北海道内各所への観光の拠点としても便利です。定山渓温泉は「札幌の奥座敷」と呼ばれる美しい渓谷で歴史ある温泉地です。
函館・湯の川温泉
函館は、横浜や長崎とともに国内初の貿易港として開港した港町。諸外国のさまざまな文化を取り入れて大きく発展してきました。日本最古のロシア正教会函館ハリストス正教会をはじめ、教会群や洋館が並に元町エリアや赤レンガの建物をショッピングモールに活用した金森赤レンガ倉庫など異エキゾチックでレトロな異国情緒あふれる美しい街並みや、箱館戦争の舞台となった日本初の西洋式星型城、五稜郭公園、「百万ドルの夜景」として知られる「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に三つ星として収録されている函館山展望台からの景観、さらに新鮮な海鮮が揃っていて、食べ歩きを楽しめる朝市と見どころはつきないです。市内にある観光スポットまでは市電に乗って巡ると便利です。函館空港や函館市街地へのアクセス抜群の湯の川温泉は古くから名湯として親しまれている歴史ある温泉地です。
参考リンク:函館観光 市電で巡る 王道モデルコース
小樽・積丹
小樽は明治以降、北海道開拓の玄関口として栄えた町。大正末期に完成し、多くの物資が運ばれた小樽運河は北海道を代表する観光スポット。運河沿いに建つ倉庫は木骨石造りの構造を持つ小樽ならではの歴史的建造物。夜はライトアップも行われます。市内に残されている数々の歴史的建造物は往時の繁栄をしのばせると同時に、どこか懐かしさを感じることができます。オルゴール、ガラスも有名で小樽オルゴール堂、大正硝子館も見どころです。北海道西部に位置する積丹半島の先端にある神威岬から「積丹ブルー」と呼ばれる美しい海と切り立った断崖や奇岩が織りなす景観を楽しめます。積丹はウニの産地としても有名。うに丼は絶品です。
洞爺・登別・日高
1日1万tの湧出量と9種類の異なる泉質を誇る登別温泉は地獄谷から湧水する道内屈指の温泉地。泉質も豊富な事から“温泉のデパート”とも呼ばれています。洞爺湖温泉は2008年に北海道洞爺湖サミットが開かれた温泉地で、静かな湖面と噴煙を上げる火山の対照的な眺めを望むことができます。ウポポイ(民族共生象徴空間)は令和3年(2020)にオープンしたアイヌ文化の復興と発展のナショナルセンターとして、アイヌ民族の歴史や文化を学び伝える施設で、先住民族アイヌを主題とした日本初の国立博物館の「国立アイヌ民族博物館」、体験型フィールドミュージアムとして、アイヌ文化を体感できる「国立民族共生公園」などがあります。日高山脈の麓に広がる牧草地は競走馬の産地としても有名です。
旭川
動物が本来持っている生態・行動を引き出して見てもらう「行動展示」の手法を取り入れていている旭山動物園は全国的に大人気。北海道の屋根と言われている大雪山国立公園は、北海道の最高峰・旭岳(2,291m)を主峰とする黒岳などの大雪山連峰や、十勝岳・トムラウシ山などの山々が連なる、面積約23万haの日本最大の国立公園です。一年を通じて訪れる人が絶えません。旭川近郊の層雲峡温泉は豊かな自然に囲まれた大雪山系最大の温泉街です。
富良野・美瑛
ラベンダーでおなじみの富良野。四季折々の花々を楽しめます。ラベンダーといえばファームとみたが有名ですが、フラワーランドかみふらのは季節ごとにさまざまな花を見学することができます。彩香の里、かんのファームなどもおすすめです。色々な作物が植えられている畑の様子が、様々な色や形・大きさをはぎ合わせて作る「パッチワーク」のように見えることから名付けらたパッチワークの丘は日産自動車「愛のスカイライン」のCMに使用されたポプラの木ケンとメリーの木、遠く十勝岳連峰やパッチワークの丘を含む雄大な景色が一望できるかしわ園公園、タバコ「セブンスター」のパッケージに採用された丘にたたずむカシワの木セブンスターの木などが見どころ。富良野を有名にしたドラマ「北の国から」ゆかりのスポットが周辺に点在する麓郷展望台は「日本農村百景」にも選ばれた田園風景を楽しめます。美瑛にある青い池はまるで絵の具を溶いたような濃厚に青く輝く神秘的な池です。
トマム
北海道のほぼ中央部にある、自然が織りなす絶景に出会えるリゾート。大自然に囲まれたゆったりと流れる時間の中で、都会の喧騒から離れて非日常なひと時を過ごすことができます。「星野リゾート トマム」には2つのホテルがあります。「リゾナーレ トマム」は32階建ての高層ホテル。1つのフロアに客室は4室。全ての部屋が100㎡以上のスイート。雄大な景色を一望できるジェットバスと、プライベートサウナを完備しています。「トマム・ザ・タワー」はツインタワーの高層ホテル。大自然にも調和したデザインで違和感なくそびえ建っています。アクティビティが充実しているのが星野リゾートの魅力。トマムに連泊して、ここを拠点に様々なアクティビティを楽しむことができます。
釧路・阿寒湖
釧路湿原はラムサール条約に登録されている釧路湿原は国の特別天然記念物に指定されているタンチョウの飛来で有名です。散策用の木道や、6つある展望台から湿原を眺めて楽しめるほか、湿原内を流れる釧路川をカヌーで水上からも自然を楽しめます。釧路市動物園は国内最大級の敷地面積を誇り、北海道東部の自然環境を再現した「北海道ゾーン」では自然動物たちと触れ合うことができます。阿寒湖はアイヌの文化が根強く残っていて、世界でも珍しい特別天然記念物の球状のマリモが群生しています。摩周湖は日本で最も透明度が高く、その美しい湖面の色は「摩周ブルー」と呼ばれています。
知床
世界自然遺産へ登録されている知床は手付かずの原生林が広がり希少な動植物が高密度に生息しています。広大なオホーツク海に沈む美しい夕陽や冬の流氷といった景観はまさに神秘的です。ガイドツアーやネイチャークルーズに参加するとより大自然を満喫することができます。知床観光については、下記リンクで見どころ、おすすめホテルなどを紹介しています。
参考リンク:知床 ツアー【ノリッポ】
稚内・利尻・礼文・留萌
利尻島は日本の百名山でもある利尻山をはじめとする数々の魅力的な観光スポットが沢山あります。「姫沼」は原生林に囲まれた、沼に浮かぶ利尻富士が望める絶景が魅力。その景色に吸い込まれるような感覚を覚えます。日本最北の離島礼文島は「花の浮島」と呼ばれています。春になると厳しい冬を乗り越えた色とりどりの花が咲き乱れて日常を忘れた癒しのひと時を過ごすことができます。稚内から利尻島、礼文島にそれぞれフェリーが運航していて、更に利尻島~礼文島間もフェリーで結ばれています。雄大な自然に囲まれて「日本最北」の離島で澄み切った空気を思いっきり吸うことができます。
まとめ
北海道内は廃線が相次いで、鉄道網がかなり縮小していま。また、路線バスなども限られていて、移動手段は車が中心になります。車の運転がちょっとという人には札幌を中心に発着している現地バス会社のバスツアーを活用することがおすすめ。自分で運転する必要がないので、気軽に、手軽に北海道観光を楽しめます。
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