北海道の南端にある異国情緒あふれる函館。映画のロケやドラマやCMの撮影でもよく使われる街です。戊辰戦争の最後の舞台になった五稜郭、教会、夜景が美しい函館山、美味しい海の幸を味わえる朝市など、市内には見どころがいっぱい。近年は大型クルーズ船も函館に寄港する函館観光の強い味方になる一日乗車券を紹介します。
函館市内の路面電車とバス。
函館の路面電車:函館市電
函館市内を走る路面電車は2番と5番という二つの系統が走っています。ともに起点となるのは温泉地で有名な湯の川温泉。五稜郭、JR函館駅前を通過して十字街までは両方の系統が並行して走っています。十字街から先は2番の系統は谷地頭まで、5番の系統は函館どっく前まで運行しています。すっかり一般的になった「駅ナンバリング」が函館の路面電車でも採用されています。二つの路線が並行している湯の川温泉から十字街まではDY01からDY20まで、二手に分かれて2番の系統は谷地頭までY24からY26、5番の系統は函館どっく前までD21からD23までの番号が各停留所に付けられています。運行間隔は湯の川温泉から十字街までは6分間隔、二手に分かれて十字街から函館どっく前、谷地頭までは12分間隔です。
函館バス
函館市内に多数の路線を持つ函館バス。路面電車とあわせて利用すると函館をより便利に回ることができます。1番系統の函館山登山バス、2番系統のロープウェイ接続シャトルバス、3番系統の元町・ベイエリア周遊号、5番系統の五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバスが観光で「使えるバス路線」です。
市電・函館バス共通1日乗車券
函館市電と函館バスが1日乗り放題になる1日乗車券。値段は大人1,000円、小人500円です。購入できる場所は市電・函館バスの車内、函館市駅前観光案内所、函館市内のホテルのフロントやコンビニエンスストアなどたくさんあります。切符はスクラッチ式で、買ってから利用する年月日をコインでこすって削ります。乗車する際は整理券を取る必要はなく、降車の際に乗務員へ1日乗車券の年月日がわかる面を見せて降ります。ちなみに函館市電、函館バスとも初乗り運賃は210円です。
1日乗車券の利点はその都度、運賃の支払いをする手間が省ける点、交通費を気にしなくてもいい点です。特にクルーズで寄港した時の下船観光にはまさにうってつけ。現地発着ツアーに参加することなく、思い思いにエキゾチックな函館の街を満喫することができます。